microsolor’s blog

狭小住宅に補助金無しの2kWhの太陽電池を乗せた時のブログです

号外 夏の省エネを考える(費用ゼロで消費電力を大きく削減できた方法)

はじめに
今年は昨年より猛暑なのに、電気の消費量が減っています。そんな我が家の工夫とこれまでの失敗を整理しておきます。ちなみにこの方法にかかる費用はゼロ円で、情報料も不要です。

成功版
家に帰ってきたら、

 1. 換気扇から一番遠い窓を少し開ける。

 2. 換気扇全開

 3.エアコン全開(設定温度28℃、風量最大、風向下向き)

です。1,2,3は特に順番は無く、連続して行うので、動線に沿って実施すれば良いです。
このあとは、
 4. 室温が外気温と同じくらい(蒸れた感じがなくなったら)窓を閉めます。

 5. 涼しくなったら換気扇を止め、エアコンの風向を自動(上向き)にします。

 6. 涼しさはエアコンの風量で調節

となります。

狙い
夏の帰宅時は、まず室内の温かい空気を外に出す必要がありますが、それには換気扇が一番です。もし換気扇の近くに通風孔があれば、閉じておきます。

換気扇から一番遠い窓を開けるのは部屋全体の空気を入れ替えるためです。できるだけ低いところを開けるのは、少しでも涼しい外気を取り込むためです。エアコンを全開(風量最大)にするのは、冷たい空気で温かい空気を下から押し出すためです。
部屋の中の湿った温かい空気を、乾いた外気とエアコンの冷気で部屋の下から換気扇に押し出して行くイメージです。

快適度
この方法の良いところは、省エネでなおかつ快適度が上がることです。会社から帰って来て蒸し暑い中我慢することもなく、窓を開けて回ることもなく、風量最大のエアコンの風を浴びながら快適に過ごし、換気が終わったら一つの窓を閉めて換気扇を止めて、エアコンの風向と風量を戻せば良いだけです。それでいてかなりの省エネになります。

失敗版
ここから下はこれまでの失敗談と今の方法につながる道です。失敗は成功の母ですかね。気になる人は続きを見て下さい。

1. 窓を全開にして換気してからエアコンをつける
窓を全開しても風が流れなければ意味がありません。また、外気温が高いと換気しても室内の温度は外気温以下になることは当然ながらありません。
また、窓にも向きによって温度差があります。当然南や西側の窓や周りの(壁や空気)は暑くなっていて、風向きによっては、熱い空気が入り込む事になります。
換気をするならできるだけ涼しい窓から空気を取り込みたいものです。
開ける窓を狭くすると風速が早くなるので、外気温との差を肌で感じやすくなります。ただ狭すぎると効率が落ちるので、5cmから15cmくらいでしょうか。

また天井と床では室内でも2℃〜3℃温度が違ったりします。なので、開けるならできるだけ低い位置の窓をあけて、温度の低い空気を強引に室内に引き込むのがこの方法です。なにより換気するまで暑い部屋で待つのも不快ですしね。
2. 扇風機、サーキュレーターをエアコンと併用する
扇風機とサーキュレーターは電気を消費して熱を撒き散らす発熱装置です。とうぜんながら回していれば熱が室内に溜まってしまうことになります。試しに本体のモーター部分を触ってみて下さい。熱くなっていると思います。
扇風機は直接人体に風を当てて、気化熱を奪うことで涼しくするもので、人体が気化式冷却装置になっているのですが、部屋全体を冷やすほどの効果はありません。サーキュレータは意味さえ感じません。じゃあ換気扇もモーターだし同じ原理なのだから発熱していますよねってなりますが、換気扇の場合は自分が発熱してもすぐに外に排気するので室内に熱は出てこないのです。(赤外線としては多少出てくるけども)。

3.エアコンの設定温度を上げ下げする
当然ながらエアコンの設定温度を下げると涼しくなりますが、下げると寒くなりすぎて、上げると暑くなりすぎたりします。エアコンの設定温度の違いで消費電力は大きく違ってきます。この方法に行きつくまでは、会社から帰って直ぐはエアコンの設定温度を26℃にして、寒くなったら28℃に変更していました。今のエアコンは賢くて、部屋全体が冷えていないのに、周りの温度が設定温度に達したと思って、風量を下げてしまいます。でも部屋全体としては温度にムラがあり、人のいる場所によってはまだ暑いので温度を下げていました。確かに部屋の温度ムラが、エアコンの消費電力を大きくする原因になっているので、サーキュレーターを併用すればとなりそうですが違います。
エアコンの風量とエアコンの設定温度とどちらがお得かという話なのですが、エアコンの風量を上げたほうが断然お得です。エアコンのファンはものすごく効率の良いものが使われています。風量を変えてもエアコンの消費電力は、太陽光パネルの消費電力モニタで見ても変わりませんが、設定温度を低くするととたんに跳ね上がります。

28℃のとき(風速自動で風速が落ちたとき)

風速最大にしたとき

設定温度を26℃に変えたとき

参考:エアコンオフのとき

4.ビニール製の省エネカーテン
冬暖かく夏涼しいと触れ込みのビニール製の省エネカーテンですが、昼間留守にしてエアコンをつけていないと、温室効果で室内が灼熱になります。灼熱になった室内を冷やすのは簡単ではありません。たしかに冬は窓側にかけ、夏は部屋側にかけると良いらしいのですが、つけ直すのも面倒だし、内側にしても多少緩むだけで灼熱になることには変わりありません。それにムレ感が半端ないです。夏はつけない方が良いと思います。

おわりに
ここに上げた方法は、ちゃんと考えてみれば当たり前のことばかりなのですが、省エネでなおかつ快適な方法だと思っています。これ以外にもよしずやオーニングなどの部屋の外側に日射(つまり熱)を遮るものが置けるのであれば、効果があるのでそうしたいところですがうちの場合は風が強く吹くので難しいのです。
これはリビングのみに有効な手段ですが、暑い夜は家族みんなでリビングで涼むのが良いと思います。
ちなみに8月の発電量と消費電力はこんな感じでした。

microsolor.hatenablog.com

おしまい

おまけ
環境省によるとエアコンの設定温度を1℃変えると、消費電力が13%変わるそうです。

www.env.go.jp

26℃から28℃なので26%の省エネになるはずですが、環境省の言っていることなのであてには検証はできません。
東北電力によると、エアコンの設定を1℃変えると30Whと随分控えめな数値になっています。

www.tohoku-epco.co.jp

これも東北かつ電力会社の言い分なので、これが中部電力や沖縄電力だったらどうなるのかは気になるところです。別のページでは扇風機と併用しろと書いているので、ちょうど扇風機の消費電力は30Wh〜40Whなので、これは電気を使わせる電力会社の作戦かもしれません。