microsolor’s blog

狭小住宅に補助金無しの2kWhの太陽電池を乗せた時のブログです

号外 30万円あったら、日本を「電気代がただの国」にできるかも

今週のお題「30万円あったら」
今週のお題は「30万円あったら」なのですが、一家庭に30万円あったら、日本は電気代がただの国にできるかという思考実験をしてみました。

結論 できます!

前提条件
日本の平均的な家庭の1ヶ月の消費電力は、260kWhと言われています。で、日本の一家庭の人員構成は、2.6人です。つまり、一人あたりで考えると、100kWh
の電力が必要なんです。年間なら1200kWhになります。

必要な太陽光パネルは1KW
年間1200kWhの電力を太陽光パネルで発電するためには、1kWの太陽光パネルを設置する必要があります。

太陽光パネルの値段は10万円
太陽光パネルの国内価格は1KWhあたり10万円程です。海外では5万円ほどですが、海外では暴落中なので、おそらく3万円程度になっていると思います。
Amazonで調べてみると、割高な100Wのパネルでも1万円程度でたくさん販売されています。これは製造コストだけでなく、販売コスト、流通コスト、適正利益を含んだものなので、住宅用のように統一規格で大量生産すれば、製造コストは半分程度となります。

設置に必要な面積は約3畳
リョクエンの100Wパネルを例に計算してみましょう。このパネルのサイズは 760mmx670mmなので、これをメートル単位に直して10倍すると、1kW分のめんせきとなります。
 0.76☓0.67☓10=5.092 m2
約5平方メートルとなりました。たたみ1畳は1.62m2なので、
 5.092 ÷ 1.62=3.14 畳
となるのです。1KWhの太陽光パネルの設置面積は約3畳です。

日本の人口では
日本の人口を1億人とすると、一人あたり5平方メートルなので、必要な面積は5億平方メートル、15億畳分となります。これだとよくわからないので、単位を換算すると、500平方キロメートルとなります。東京23区の面積が627平方キロメートルなので、それなりに思えますが、一辺で考えると22キロメートルの四角形となります。島ならちょうど屋久島と同じくらいです。日本の国土の面積は、378,000 km² なので、0.13%になります。

ちなみに
日本の耕作放棄地で、再利用可能なものは 13万2千ヘクタールなんだそうです。単位を揃えると、1320平方キロメートルになります。太陽光パネルを設置するために無理して山を切り開いたり、谷を盛り土したり、今ある農地や田んぼを潰さなくても、条件の良い耕作放棄地を再利用すれば余裕で設置できるんですね。
(できない理由はやっぱり小役人か・・・・)

廃線利用とか
線路に必要な幅を5mだったとすると、1mごとに一人分の発電スペースが生まれます。平成12年以降の廃線の営業Kmは、1200Kmにもなっています。つまり、1、200,000人分(120万人分)の発電スペースとなっています。ちなみに営業中は27,700キロになるんだとか。そうすると2,770万人分となり、国民の約1/3の電力をまかなうことができます。

個人では無理
個人では1KWhの太陽光パネルを30万円で設置するのは難しいと思います。パネル以外にもコントローラーや工事資材、だいたい職人さんの工賃(これが一番高い)がかかってしまいます。そうすると50万円ほどかかってしまうと思います。
(ちなみに2年前に設置した川崎マイクロソーラーの2.27KWの太陽光発電の設置金額は約90万円でした。1kWhあたりは45万円になります。)

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まとめ
太陽光パネル以外にもコントローラ等の必要な機材はあるのですが、まとめて設置できれば、そうとう安くなります。ちゃんとした日本のメーカの太陽光パネルなら60年近くの耐用年数があるので、自治体が住民サービスととして余剰なスペースや耕作放棄地を一括して借り上げて、一人あたり10万円の一時的なバラマキか、一括購入した太陽光パネルかを選択できるようにしてくれたら良いのにと思います。太陽光パネルを選択した住民の電気代は以降ほぼ無料にできると思います。
おわりに
個人ではちょっとむずかしいですが、知恵を出せば30万円あれば「電気代がただの国」にすることができると思います。特に「新生児に太陽光パネルプレゼント!」なんて自治体や、ふるさと納税の「返礼品は太陽光パネル1kW!」だったりしたら住みたいですね。

おしまい

 

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